東日本大震災を契機に開発された簡易ベッド
47ニュースによると、大阪八尾市の段ボールメーカーが開発した簡易ベッドが注目されている様です。
メーカー「Jパックス」では、主に災害時に活用出来る様にと段ボールで出来た簡易ベッド開発に着手し、現在被災地へ送る支援を始めていると言う事です。
ここ数日間で多く聞かれる様になったニュースで、エコノミークラス症候群で体調を悪くする避難者の方が増えたというものがありました。
この様な二次災害を未然に防ぐため、このベッドが再度注目を集めています。
先の災害時も大活躍
この簡易ベッドを開発するに至った経緯は、2011年の3.11東日本大震災まで遡ります。
当時体育館の冷たい床で沢山の布団を敷き、そこで寝泊まりする避難者の姿を見て開発を思いついた様です。
実績として、
- 東日本大震災 約2800台
- 2014年広島市土砂災害 約400台
- 2015年茨城県常総市豪雨災害 約650台
を現地に届け活用してもらった経緯もあるそうです。
既に今回の熊本地震に対しても、鹿児島県の段ボール製造業者に依頼をし150台が被災地に届いています。
避難所でのベッドの必要性について
およそ大多数の人が避難所の体育館などで、大勢の方が布団を敷いて寝ている状況を見た事があると思います。
災害時には先ず身の安全を確保する事が最優先ですから、広い空間に集まり皆で寝泊まりする事は往々にしてあると言えるでしょう。
その際に出来るだけ体力面、精神面共に健やかに過ごす事を追求する必要もあります。
今回の熊本地震で言えばやはりエコノミークラス症候群は一つの問題として大きく取り上げられていますね。
窮屈な体勢で長時間居る事と、物資の不足により飲料水が確保できない状況では血栓が出来、それが肺などに達すると危険な状態になります。
今回の簡易段ボールベッドでは、この辺りもケアする事が出来ると言う事です。
現地に送る時点では畳んだ状態でそのまま届きます。
これにより、ベッドと言えども大きく積量を取る事もなく届ける事が出来ます。
組み立て自体はおよそ10分ほどで可能と言う事で、素材の軽さもあり誰でも簡単に出来そうですね。
今後も更に改良を加えて行くとの事ですが、あらかじめ自治体と提携しておくことも進められているようです。
世の中にはこう言った有益なグッズもあると言う事を覚えておくと良いと思います。
参照記事:http://this.kiji.is/