過去に海外で起きた大震災5つ
大きな震災が起きるとニュースでも取り上げられますが、海外の国で起きた物もテレビなどで取り上げられます。
しかし、その具体的な内容やその後の動向などは細かく報道されないため、自国で起きた震災と比べると印象は薄いと思います。
今回は過去に海外で起きた甚大な被害をもたらした震災を幾つか紹介してみたいと思います。
明の時代に起きた華県地震
1556年1月23日に今の中国で起きた大地震です。
当時はまだ明が国の大半を治めていた時代ですが、今の陝西省に当たる地域が震源とされています。
被害にあった人の数も相当多く、一説には83万人の死者が出たとも言われています。
マグニチュードは8と見られていますが、液状化現象等も頻発し家屋の倒壊に巻き込まれた方が多かった様です。
歴史上最も多くの被害を出した震災とも言われています。
スマトラ島沖地震
年の瀬も迫った2004年12月26日にスマトラ島の沖で起きた地震です。
当時動画も撮影されたりしたので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
マグニチュードは9と非常に大きく、地理的な要因もあり津波の発生も伴いました。
各インド洋沿岸の国々にも到達したと言う記録もあり、被害にあった方の数も10万を超えます。
津波による被害が一番多く、被害総額は100億ドルにものぼると言われています。
イタリアのメッシーナ地震
イタリアのシチリア島からカラブリアにかけて発生した大地震です。
マグニチュードは7で、揺れに伴う津波も発生しています。
特に沿岸沿いの被害は大きく、殆どの建築物が損壊を受けました。
被害者の数も10万人前後とみられ、近世のヨーロッパでは稀に見る規模の災害となりました。
各ライフラインのストップや、家屋の倒壊に巻き込まれて命を落とす人が多数出た地震です。
リスボン大地震
ポルトガルのリスボンで発生した大地震です。
1755年の11月1日に発生し、当時のポルトガル王国に甚大な被害をもたらした震災です。
マグニチュードは推定で8~9と見られ、その後の地震研究や調査に意識をもたらすきっかけになった地震でもあります。
揺れの後に街を襲った津波と、更にその後の火災で被害者の数は10万人前後と見られています。
揺れ自体も相当長かった様で、3分から6分間は揺れていたんではないかと思われます。
これによる家屋の倒壊も著しく、地震後民衆が路頭に迷う結果となりました。
ダームガーン地震
856年の12月にイランで起きた地震で、かなり古い大地震の記録になります。
推定マグニチュードは8と見られていますが、昔の事もあり地域によっては街の一切が壊滅した所もあるようです。
記録に残っている被害者の数は20万にも及ぶとみられ、付近の地域広域い渡って甚大は被害をもたらした震災になります。
地震大国と言われている日本ですが、過去には世界でもこの様な大規模な震災が起きています。
やはり地殻や断層の周期なども関係していると思いますが、地震は突如襲ってくると言う事が見て取れます。