物資が限られている中での怪我の手当
災害時に怪我を負ってしまった場合は日常の中で同じ怪我をした場合と対応が変わります。
これは被災し、ライフラインがストップしてしまったレベルでの仮定になりますが、自分や周りの人間の怪我に対して対応できるようにしておくと心強いです。
又、こう言った状況では普段とは違う物の使い方をして対応するケースも多いです。
身の回りの物を有効に使って応急処置しましょう。
止血の仕方について
出血はその量によって生命の危機に直結します。
主に3分の1の血液が流れてしまうと絶命の恐れもあるので、早期に止血を実施しましょう。
直接圧迫法
これは患部を直接手や布などで覆う止血法になります。
その際は手袋やビニール袋を使用して直接相手の血液が触れない様にしましょう。
患部全体を覆う程度の布の大きさが必要です。
出血を止めるには強く圧迫する事が重要になりますが、周りにある物を上手く使って対応しましょう。
関節圧迫法による止血
上記の直接圧迫法での止血が難しい場合は間接的に圧迫法を試みましょう。
これは、心臓に近い動脈を親指で抑えて止血します。
ポイントは骨に向かって血管を押さえつけるイメージです。
体の部位の中でどこを抑えるかと言う事は事前に知っておく必要がありますが、直接傷口に触れなくても止血出来る方法です。
傷口の応急処置
一般的な切り傷の場合、先ずは傷口を洗うようにしましょう。
その後でその傷を覆うような布を当てます。
出来れば滅菌したガーゼが望ましい所ですが、無ければ極力清潔なハンカチやタオルなどで代用しましょう。
その上で包帯を巻きつけて応急手当します。
傷口と言っても擦り傷などもあり一概に言えませんが、共通して居る事は先ず消毒してその後傷口を覆うように手当しましょう。
被災時の火傷の対応
火傷の場合は上記の怪我とは少し対応が違います。
と言うのも水を必要とするからですね。
綺麗な水で患部を冷やす事が先決になります。
時間にしたら15分前後は冷やしたい所ですが、被災時にそれほどの水を確保できるのかと言う所が重要になります。
もし水道がストップしてしまった場合は、ペットボトルの水などで対処する事が必要になります。
もう一点は火傷部分の面積にもよりますが、広範囲の場合は一刻も早く専門の医者に診せる事が必要になります。
その後の処置として、水ぶくれはなるべく破らないようにした方が良いです。
普段の生活の中ではついつい破いて水を出してしまいますが、体が自衛的に患部を冷やすための水なので、我慢しましょう。
以上災害時に居られる代表的な怪我に対する処置の仕方を列記しましたが、周りにある物を有効に使って速やかに対処しましょう。