熊本地震の被災地に物資を送る前に
先日発生した九州熊本を震源とする大地震に際して、現在も避難所生活を余儀なくされている方は多いです。
連日の報道で目にしている方も多いと思いますが、数日経過した今では「どのような物資が足りていない」、「救援物資を送るにはこの住所まで」と言った情報も出て来ています。
東日本大震災の時もそうでしたが、全国から被災者のために様々な救援物資が送られます。
しかし、何でも送れば良いと言う事ではなく、物によっては逆に労力をかけてしまう事にも繫がってしまいます。
今回は、そうした救援物資の送付時に考えておきたいポイントを幾つか紹介します。
生ものは送らない
まず避難所に向けて生ものは送らない様にしましょう。
食材が不足しているからと言って、鮮魚や生肉等は避けた方が無難です。
物資の送付には数日かかります。その間に傷んでしまう事も往々にしてありますね。
現在は春と言う事もあり、食材の足はそこまで早くないかもしれませんがそれでも避難している方の口に入る頃にはすっかり新鮮では無くなっています。
食中毒を起こす可能性もありますし、送っても結局捨てるしかないという状況になる事も考えられるので、この手の食材は避けましょう。
調理工程を考えてみる
上記に付随して、食べる前に項数がどれほどかかるかも重要なポイントになります。
水が不足しがちな避難生活ですから、それが大量に必要になる食材は避けた方が無難でしょう。
洗わないと食べられない物や、長時間火を通さないと駄目な食材等は控えましょう。
防災グッズの中に入れる物として、カップラーメンがよく挙げられますが、最近ではこれすらも見直す意見が出ています。
お湯を沸かすと言う工程は水が必要な事と、電気が必要になるからですね。
状況に応じてはこの二つを網羅出来ない可能性もあります。
あらかじめここがクリアになっていると情報が分かれば良いですが、結果カップラーメンを送る事も敬遠しがちな場合があると覚えておきましょう。
有効活用出来ない物は極力送らない
東日本大震災の際にもありましたが、千羽鶴や寄せ書きは送りたくても控えた方が良いとされています。
気持ちはありがたいですが、避難所に届いても荷物になってしまうだけです。
もらった瞬間は嬉しいかもしれませんが、中長期的に見てこの手のアイテムは避難所への救援物資には向いていないと言えますね。
やはりそれよりも必要度が高いのは食料であったり、飲料水であったりします。
まずはこちらの方を優先的に考える様にしましょう。
他には古着の送付もNGとされています。
誰に行きわたるか分からない状況では、サイズの問題、衛生面でリスクが多いんです。
自分の家にありもう着ないからと言って、避難先に送るのはやめましょう。
送って喜ばれる物
避難所に救援物資が届くように送った物で喜ばれる物は下記の物が代表的です。
- 乳幼児用食品
- 乳幼児用衣類
- タオル
- ガスコンロとガスボンベ
- おむつ
- 生理用品
- 飲料水
- 災害用簡易トイレ
上記はあくまで代表的な物であり、本当に何が必要で何が不要かと言うのは避難先で違うものです。
出来るだけ事前に情報を収集した上で、救援物資の送付を行う様にしましょう。