事前に家族みんなで話し合っておく事
災害の規模は正直な所まちまちです。
どの段階から大災害と位置づけするかはここで明確にする事は難しいです。
しかし、一般的に後の世まで語られる大災害と言う物はライフラインの停止、交通網のマヒ等があります。
東日本大震災の際には、関東圏でも一般の電話が使えなくなる事経験した人も多いのではないかと思います。
それまで電話が不通になると言う事を長時間経験した人は数多くはいないと思いますが、その際に活躍したのがツイッターやFacebookを始めとした各SNSでした。
何が言いたいかと言うと、今後この様な災害が襲来する事を仮定した時に、家族とどの様な方法で連絡を取るか、お互いの安否をどの様なツールで確認し合うかを決めておく事が大事だと言う事です。
これ以外にも重要な事は幾つもありますが、それらをひっくるめて事前に家族会議を行っておくことをお勧めします。
災害後の家族の絆は深まったか弱まったか
書籍「子連れ防災手帖」を参考にさせて頂きます。
子連れ防災手帖 被災ママ812人が作った / つながる.com 【単行本】 |
この本の中に興味深いデータが載っていました。
被災を経験した家族に震災後絆が強まったかと言うアンケートを実施したところ、実に4割の方の回答が「強まった」と言う物に対し、逆に「弱まった」と言う回答も見受けられたと言う事です。
(マザー・ウィング調べ)
一例としては震災後に連絡手段が無く、職場で被災した夫と自宅で帰りを待つ妻。
今やれる事を最大限にと職場での事後処理を行った夫に対して、それに対する理解を示す事が出来なかった妻との間には大きな溝が生まれてしまったと言う事です。
事態が事態ですから、この溝を埋めるには一朝一夕には上手く行かず長い時間をかけて夫婦間の関係地を修正していく必要が出てしまいます。
心理学的な側面から見ても災害の様な大きなストレスを感じる事象があった際は、その直後の不安や混乱を夫婦共に乗り越えたかどうかが大きいそうです。
あらゆる場面を想定してあらかじめ家族ルールを選定する
上記の絆にも言える事ですが、円滑に最大限ストレスを感じない様にする事と、物事を迅速に処理していくためには事前の家族ルールが肝になってきます。
一つポイントとしては、あらゆる場面を想定しておく事です。
地震の際には近隣のあの場所に避難をするとか、海岸沿いで津波の危険性もある場合は別の高台の場所を集合避難場所にしておく等です。
その他冒頭でも述べたように連絡手段を選定しておきましょう。
災害直後にも直接相手の携帯に電話が繫がれば問題はないですが、それ以外の場合幾つか代替案を出しておきます。
例えば遠方の実家に連絡するをするように決めておけば、そこを経由してお互いの安否を確認する事も出来ます。
緊急災害伝言版などのサービスを駆使するのも良いと思います。
→緊急時伝言連絡サイト
その他家族内でLINE等のSNSを使用している様であればそれをそのまま使用しましょう。
他はやはりツイッター、Facebookも強いです。
ここも家族毎に使い慣れた手法を緊急時に取れるように話し合っておきましょう。
この様に家族ルールを決める上で前提となる事は、
- 災害後家族と連絡が取れない
- 帰宅が困難
- 集合場所を決めておく
この三つを念頭に置いた上で細かい事を取り決めしていきましょう。
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