緊急時は既存のトイレが使えなくなると思ったほうがいい
過去の大災害などでも、避難所の水洗トイレをたくさんの人が使用して、すぐに詰まってしまった事例が多数報告されていることから、避難所指定とされている施設などでは、緊急時には「既存のトイレを使用させない」と決めているところがほとんどです。
混乱を防ぐために、不特定多数の人が利用するような公共トイレでは、災害時に「水が流れないトイレ」「下水が破損しているトイレ」は使用禁止が原則となることを、周知しておく必要があります。
トイレは流せなくなることは地震だけじゃないんです
トイレが流せなくなるのは以下の事由でも発生するんです。
床上浸水
大寒波
水漏れ
土砂崩れ
地盤沈下
火災の噴火
大型台風
竜巻
2016年1月には、大寒波の影響とみられる水道管破裂により、西日本で約32万世帯が断水しました。災害だけでなく、断水や給水制限で、排水用の水が確保できないほか、下水管が破損したら、排水はできません。
お風呂の残り湯をトイレに使って問題ないかを必ず確認する
また、各家庭でも、大規模な地震の際は、まず、お風呂の残り湯などで、トイレに水を流し、自宅敷地内で溢れ出すことがないかを確認する必要があります(集合住宅の場合は、下階のお宅への影響にも配慮しましょう)。始めは順調に流れていても、徐々に詰まり始めることもあるので、しばらくは注意が必要です。 配管の無事が確認できるまで排水はできません。非常用トイレなどを使用して様子をみるようにしましょう。
トイレの使用回数はひとりあたり、1日平均5~6回、4人家族で120リットル必要
1回のトイレで使用する水の量は、5~6リットルだと言われています。1人あたり1日に5~6回トイレに行くと、1日のトイレで役30リットルの水を使うことになります。4人家族だとしたら最低でも120リットルもの水が必要になる計算です。いくらお風呂に水を貯めていても、2日足らずで底を尽きるでしょう。もし地震で断水になったとしても、トイレが壊れていなければ何とかなると考えるのは大間違いなんです。
様々な事情でトイレは使えなくなることがわかりました。過去には避難時簡易トイレの作り方でも書いていますが、緊急時のトイレ対策がすぐ取れるように、事前準備が大切です。
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