要配慮者とは
災害後に避難所で共同生活を行う上で、自分や家族以外の沢山の人と行動を共にする機会が増えます。
避難所生活の心得や避難所生活の注意点でも書きましたが、非日常的な背景も有り、トラブルが起こる事もしばしばです。
特に、要配慮者に対する気配りは重要になるので、それに付随する記事を書いてみようと思います。
要配慮者に該当される方
一般的に要配慮者とは、
- 高齢の方
- 妊婦
- 外国人
- 子供
等の周りの方の力添えがあると助かる機会が多い方たちを指します。
それまでの日常生活よりも不便な事が頻出する避難所での生活では、周りの人が気を配り協力してあげる事が大事です。
読んで字の如く周りの人の配慮があるとその人たちが生活しやすくなるだけでなく、色々なトラブルを未然に防ぐことも可能です。
周囲に該当する方がいた場合は普段よりも気にかけてあげるようにしましょう。
高齢者の方に対して
一概には言えませんが体力的にも考えて、活発に行動できる人は少ないと思います。
重い物は率先して持ってあげるとか、話し相手になると言った行動をしましょう。
高齢者の中には不便があっても言い出せない人も多い様です。
周りの人に気を使った結果孤立するケースも多く、こちらから声をかける事も大事です。
可能であれば頻繁に声をかけたりなどして、それら孤立感や不安感を払拭して挙げるように配慮しましょう。
妊娠している方への配慮
女性の方全般に言えることではありますが、更衣の問題があります。
妊娠中の方は体調的にも周りの人より優先的に気にかけてあげる事も重要です。
産後間もなくの方に対しては授乳の問題や、避難所生活から来る不安などもケアしてあげる必要があります。
日常から非日常生活へ変わってしまった事も考えると、周りの人が色々な場面でフォローしてあげる事で力になれます。
その他授乳時の問題やプライバシー的な事もありますので、出来れば女性の方が率先して気にかけるようにしましょう。
外国人に対する接し方
海外から移住してきて災害に遭遇した人もいるかもしれません。
コミュニケーションが取れれば問題はあまりないのですが、言葉が通じない場合はまず意思の疎通から始める必要があります。
避難所の中に通訳が出来る人がいれば、その方に率先して仲介してもらう事が望ましいです。
又、文化の違いもありますから、共同で生活する上で障壁が無くなるようにお互いの意見を尊重しあえる様なコミュニケーションをとる必要があります。
高齢者と同じく外国の方も孤立する機会が多いので、率先して話しかけるようにしましょう。
子供に対して
避難所の中にいるのは大人だけではありません。
子供も沢山避難しているケースもあります。
年齢や状況など個人差はあると思いますが、周りの大人の人たちがある程度子供合わせる様に努めましょう。
慣れない避難所生活で精神的に疲れやすいのは大人よりも子供です。
可能な限りストレスが発散出来る様な時間と場所を作って、明るく振る舞えるように配慮してあげる必要があります。
上記が代表的な配慮の内容になります。
他にも障害がある方や、何かしらの配慮を必要とする方は居るかもしれません。
あくまで皆で共同生活をしていると言う意識を持って、気にかけてあげるようにしてください。