地震を振り返って緊急地震速報が鳴った時に何をしているか
3.11の東日本大震災後、世論も含めて防災に関する意識が変わった人が多いのは事実だと思います。
それと前後しても、何かしらの自然災害が増えたと感じる人も多く、地球規模で昔とは少し違い天災が起こる事を懸念する人が増えているのは良い事だとも言えるでしょう。
その分事前に防災に注力出来るからですね。
緊急用持ち出し袋に代表される防災グッズの備え等が正に代表格です。
しかし、普段震災を始めとした様々な災害を意識しているにも関わらず、「緊急地震速報」が鳴っても具体的に何か行動を起こせた人と言うのは少ないと思います。
自身も含めてですが、周りを見ていても有事の際に機敏に行動を取れる人と言うのはごく一握りでは無いかなと思います。
自分は大丈夫と言う考えが災害時に行動を制限する
人間は不思議な物で、何か大変な事象が起こると考えられる場合でもどこかで「自分は大丈夫」と思ってしまう物です。
災害はその最たる物で、毎年夏にテレビで洪水警報や大雨警報が発令されているのを見ても、住んでいる地域と遠ければ「大変そう」で済んでしまうんです。
その該当地域に家族や知人が住んでいれば一気に深刻さは増しますが、おおよそ自分と関連が無い地域であれば大きな関心を寄せない生き物なんですね。
その次の日に、自分が住んでいる地域に大きな地震が来るかもしれません。噴火や竜巻が突発的に起きるかもしれません。
実際はそれら事象が起きて後初めて重い腰を上げるのが人間の特性なんですね。
しかも厳密には災害が起きて被害が目に見える段階になって初めて行動する事が顕著に見られます。
緊急地震速報が鳴っても、その後数十秒後に大きな地震が来るとイメージ出来ない以上は何かしらの行動を起こせる人と言うのは結果的に少ないと言う訳ですね。
何をするか想定しておく
一般的に言われている事は、避難経路の確保や大型の家具類から離れると言った行為が事前に注意すべくポイントです。
これは、大きな地震が襲ってきた際に閉じ込められたり、家具の倒壊に巻き込まれて怪我を負う事を避けるために当然の事と言えるでしょう。
それらを最大限未然に防ぐための行為が家具の固定であったり、食器棚の扉の締め付けだったりします。
主に防災は読んで字の如く、災害を防ぐ行為をあらかじめ行っておく事ですね。
等しく災害発生時にも的確な行動を取る事が重要になってきます。
話を冒頭に戻しますが、緊急地震速報が鳴った際にもどこか落ち着いていると言うか、とりあえず事の成り行きを待つ人が多いのが現状です。
正常性バイアスとも言いますが、自分の身に危険が及ぶ事がイメージできないと人は行動を取らないと言う統計もあるほどです。
簡単な事ではありますが、緊急地震速報が鳴った時にどこで何をしているか、普段の生活と照らし合わせて状況ごとにイメージトレーニングをして置くことも大事と言う事ですね。
実際スマホなどからあの独特の緊急地震速報の音が鳴っても、その後地震が来なかったり、来ても大した規模で無かったと言う事は多いです。
肩透かしと言えば聞こえは良いですが、それがずっと続く保証もないわけです。
「天災は忘れた頃にやってくる」と言うのは昔の人の格言ですが、確かに油断している時に来るのが大災害かもしれません。
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