テロの対応策が細かく載っている
自治体が発行している冊子の中では、2015年秋ごろに東京都が発行した「東京防災」が話題になりました。
色々な災害時の対応の仕方が分かりやすいイラストで載っている事も人気の一つでしたが、この度フランス政府発行の「テロリズム・サバイバルガイド」が注目を集めています。
と言うのも、先日フランスの首都パリで起きたisisによる無差別テロを教訓に内容を編纂しているからなんですね。
日本は過去テロの脅威にさらされる事はあまり多くありませんでした。
一番にイメージするのはオウム真理教の「地下鉄サリン事件」ですが、重火器を主軸とした突発的なテロはまだ起きていません。
しかし、一応現在の日本でも今後テロが起きる可能性はあります。
テロリズム・サバイバルガイドが提唱する緊迫した状況下での対応という物も学んでおくのも良いと思います。
屋内のテロ発生時に対応する事
まず屋内でテロが発生した場合は、屋外に出る事が大事です。
屋内で隠れるよりも危険度は下がり、結果的に外部の人にも危険を知らせる事が出来ます。
一刻も早く出口から外に出る事を念頭に置いて考えたい所ですが、異動の際は身を屈めて壁や遮蔽物を利用して動きましょう。
本によれば可能な限り道すがら要救助者を助けて行くと言う事ですが、これは状況を見て判断しましょう。
無理に救助活動を行い怪我を負う事は避ける必要があります。
その上で、外に出て救助を呼び建物の中は現在危険だと言う事を広める必要があります。
ちなみに屋外に出る方法ですが、非常口の明かりがついているドアを目指すでも良いですし、スタッフ専用通路を通るのでも良いです。
大事なのはとにかく一刻も早く表に出る事ですから、この際手段は選ばず命を優先しましょう。
屋内に残ってしまったら
テロリストが徘徊する建物から逃げられなくなってしまった場合の事も指南してあります。
先にも述べた様に、出来れば屋外に出た方が無難ですが、屋内に取り残されてしまった場合はどこかの部屋の中で身を潜める事になります。
鍵は内側から施錠して、映画のワンシーンの様に重たい家具を移動して来て入口を塞ぎます。
いわゆるバリケードという物ですね。
簡単には蹴破って入れない様に大型の家具、重たい家具を引きずって移動させましょう。
夜間であればその部屋の照明は消します。
外から見た時に人がいると判断されないために、敢えて消す方が無難でしょう。
同じくテレビやラジオ、スマホの音なども出ない様にする方が望ましいです。
実際屋内に逃げ遅れてしまうとこの様にジリ貧な状況になります。
速やかに外部と連絡を取り今の自分の置かれている状況を伝えて、外部からの救助が来るのを待ちます。
意外と知らない助けの求め方
武力攻撃を行っている犯人達とは別に、救助に来た警察に助けを求める場合も一応注意があります。
それは、一見してテロリストの一味と思われない様にする事です。
急いで救助の元に駆け寄りたいのは分かりますが、落ち着いて両手を上げて自分は民間人だと言う事を即座に分かる様にしましょう。
意外に知られていない事ではありますが、走って警察の元に近づくのはNGとされているようですね。
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