避難生活は平常心を保つことが重要
避難所で共同で生活をする上で、実際に多くあるのが住民同士のトラブルです。
皆被災して避難所に来ている訳ですから、気が立っている人、将来を悲観して悲しみに暮れている人など様々です。
共通しているのは日常から一気に非日常に環境が変わった事により、平常心を保つことが困難と言う事です。
生活環境が変わる事もその一因ですが、例えば毎日寝ている自分の布団が使えなくなっただけで睡眠に支障をきたす人だっているわけです。
大事なのは周りの人に左右されずに平常心を保つ事です。
極力冷静に生活する事で、避難所でのトラブルを回避する事にも繫がりますし皆が広い心を持てることが最良の状態と言えるでしょう。
多いのがペットにまつわるトラブル
避難所で一番多いのがペットにまつわるトラブルです。
動物と言えどもペットは家族の一員です。
災害から一緒に逃れたら必然的に避難所にも連れて行く事になると思います。
しかし、皆が皆動物を好きと言う訳にもいきません、中には犬が苦手な人もいると思いますし、猫にしても他のペットにしてもそこは同様です。
アレルギー体質の人に取ってはそれこそ死活問題ですから、避難生活をしている人の中から苦情が来ることも十考えられる事です。
まずケアしなければならないのが鳴き声ですね。
ご高齢の方や体調を崩している人は日中でも横になってると思います。
その中であまりにもペットの鳴き声がうるさいとなるとそれは対策を考えないと行けませんね。
その他下記に代表的な物を挙げておきます。
■排泄物に関して
後述しますが「臭い」とも繫がる事です。
各自治体の規定に沿って、決められた方法で処理をしましょう。こまめに対応するようなイメージを持つことが重要です。
■ペットの放つ臭いに関して
元々ペットは人間と同じ臭いがすると言う事はありません。
中にはそれが苦手と言う人もいるでしょう、可能な限りこまめにシャンプーやブラッシングを心がけましょう。
■避難所内で飼う場所
基本的にどの自治体でもペットと同行避難した場合は、屋内での飼育を認めていない所が殆どです。
それでも体育館等の大きめの避難所では指定の部屋があると思いますが、極力避難生活を送っている人の生活の邪魔にならないように飼育しましょう。
この辺が避難所のトラブルで多いペットにまつわる事の対策になります。
しかし、動物は一緒にいるだけで癒されるものであり、特に被災で暗くふさぎがちなお子様が家族に居る場合は一緒に遊ばせる事で心のケアにも繫がります。
ルールを守って皆で共生していきましょう。
避難所でのトラブルはコミュニケーションで解決する
この他実際に避難生活を送った人の体験談を聞くと、様々なトラブルが起こりえます。
人が沢山集まればそれだけ色んな考えを持った人が出てきますから、トラブルが起きた後、どの様に解決するかが大事です。
基本的な事ですが、先ずはじっくり話し合う事をしましょう。
相手が一人でもグループ同士でも同じです。
お互い思って居る事をちゃんと相手側にも伝えた上で、妥協点を探りながら解決策を見出して行きましょう。
中途半端でずるずると長引くのは宜しくありません。
一日でも早く元の生活に戻れるように、避難所での生活も平和な物にしていきましょう。