津波被害の大川小学校の判決 悔やまれる7分間
26日、東日本大震災の津波で74人の児童と10人の教職員が死亡・行方不明となった宮城県の石巻市立大川小学校をめぐり、児童23人の遺族が石巻市と宮城県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は、市と県に約14億円の賠償を命じる判決を言い渡しました。遺族側が勝訴はしましたが、判決後の会見では「裁判では子供がなぜ死んだのかが原因究明されていない」と不満が残るものでした。
当時教員らは津波襲来の7分前には危険性を具体的に予見したのに、安全な裏山ではなく不適当な場所へ避難してしまった結果、大勢の児童と教職員が津波に巻き込まれ死亡しました。たった7分間に全員が裏山に避難できていたら助かっていたのかもしれないと、今も悔やまれます。
鎌倉市の超リアルすぎるシミュレーション
東日本大震災の巨大津波の教訓を生かし、石巻市と同様に海に面した鎌倉市は「もし鎌倉が、巨大津波に襲われたら?」という映像をリアルにシミュレーションし、制作しました。この動画は、鎌倉にいる人にとって生死を分けるかもしれない重要な情報です。YouTubeで「鎌倉市公式チャンネル」と検索すれば見ることが出来ます。
・相模トラフで起きる地震(M8.7クラス)
・南海トラフの延長上で起きる地震(M8.5クラス)
もしこの大きさの地震が起こった場合、予想される「鎌倉」での津波の高さは最大で共に10m超。相模トラフ地震ならば、最大15mクラスの津波が襲ってくる可能性があるそうです。
また、津波の第一波が到着するとされる予想時間は地震発生から「約8分」。8分以内の行動が、生死を左右する境界になるようです。
とにかく高い場所へ
鎌倉市の場合、地元に住んでいる人の他に、遠くから観光目的で訪れている人もたくさんいるでしょう。地震が起きて津波が来る場合は冷静な判断を取ることは難しいですし、周りもパニック状態になる場合もあるので冷静な行動は難しくなります。津波が起きた際に避難の仕方を知っておき、事前に避難場所を候補として用意しておけば短期間でくる津波でも対応することができますし、地元以外で津波が発生した場合でも避難すべきことが分かってきます。
避難で一番優先するべきなのが、まず高い場所に避難することです。高い山や高い建物が候補になると思いますが、出来るだけ高い鉄筋コンクリートの建物に避難をしましょう。建物が木造の場合は津波の威力によって流されてしまう危険があります。
まず海から離れ、高いところに「足」で避難!リミットは8分間ですから、迷っている時間はないですよ!!
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