富士山の噴火で想定される被害とは
東海地震などと同じく近い将来と来ると言われているのが富士山の噴火です。
日本は地震に対する防災は進んでいいますが、噴火に関する防災はレベルが高く無いと言われています。
専門家の数が少ないのがその原因ですが、近い将来富士山が噴火するとどの様な被害が想定されるんでしょうか。
又、過去の富士山噴火の際の情報も書いてみたいと思います。
江戸時代の富士山噴火
宝永の大噴火と呼ばれる富士山の噴火が江戸時代に起こりました。
西暦で言うと1707年の事で、世の中は大いに乱れたと記録にあります。
この噴火の49日前には宝永の大地震と呼ばれるマグニチュード8.5クラスの震災があったようで、地震に関連して地中のマグマも変動した事が噴火に繫がったとみられています。
当時の記録ではこの噴火によって江戸でも火山灰が降り注いだとあり、今で想定してもおよ2時間程で都心まで到達すると見られています。
もちろん都心だけでなく関東圏では2センチ~10センチ程の積灰が予想されます。
これによって都心部の交通網は完全にマヒするでしょう。
電車はもちろん、それに伴い一般道路や高速道路も渋滞が想定されます。
東日本大震災の時の様な帰宅難民が沢山出る事も考えられますね。
その時と状況が違うのは屋外には沢山の灰が積もっていると言う事です。場合によっては降り注いでいる最中かもしれません。
首都としての機能も麻痺
次いで言われているのが、電気系統の供給は完全に断たれます。
いわゆる大停電ですね。
火山灰によって火力発電所も機能を落とすと想定されているので、2011年の時よりも電気に対する考え方はシビアになると言えるでしょう。
ライフラインで目に見えてダメージを受けるのは電力だけではありません。
問題視されているのが水です。
水道水も大本の水源に火山灰が降り注げば当面は使用できなくなると思います。
内閣府の発表ではこれにより深刻な水不足が起こり、200万人程の人たちが水道を完全に使用できなくなると言われていますね。
この様に火山灰の被害と言うのは色々な面でダメージを引き起こします。
水が無ければ灰その物の処理も出来ませんから復旧するまではかなりの時間を要すると思われます。
電子機器も使用できなくなる恐れが
噴火がもたらす被害はそれ以外に思わぬ所で起きます。
スマホに代表される携帯電話も、各基地局に設置してあるアンテナに多量の灰が付着すると電波が通じなくなる恐れがあります。
実質的に携帯電話は使用不可能になる可能性が高いと言う事ですね。
その他にも懸念される電子機器としてパソコンがあります。
これは、屋内であっても窓の隙間などから入り込んだ微粒の火山灰がハード内に入る事で壊れるのではと言われています。
基本的に電子機器が持つ静電気に反応して火山灰が付着するので、パソコン以外の物でも注意は必要になります。
言うなれば火山灰はガラスを細かく砕いた物と同じと言っていいでしょう。
それが呼吸器官を通して人体に入っても深刻です。
この様に、富士山噴火にまつわる様々な被害は、火山灰がもたらす物が多いと覚えておきましょう。
噴火口から遠いからと言って油断は出来ませんね。
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