震災の被害が顕著な熊本城の再建に向けて
先日発生した「平成28年熊本地震」の被害を大きく受けた熊本城ですが、その再建には19年程の年月を要するという見解が発表されました。
日本の名城の中にも名を連ねる熊本城は、国指定特別史跡でもあり同地を代表する建造物です。
観光地としても有名で、現在二次災害が懸念されることから入場は禁止されていますが、やはり多くの人が気になっている事は「元通りになるのか」「いつ頃建て直されるのか」と言う事だと思います。
元々堅牢さが有名な熊本城、石垣の並びもきめ細かく、訪れた事がある人なら多少の衝撃ではびくともしなそうな印象を受けたと思います。
今回の震災の規模が伺えますが、その城がこれだけ被害を受けたと言う事も衝撃です。
崩れた石垣は全体の内3分の2にのぼる
修復にかかる費用は数十億円に達するとの事ですが、現在判明している大きな被害としては石垣の3分の2程が崩落している事です。
ニュース等で目にした人も多いと思いますが、その他天守閣に二対で存在したしゃちほこも落下していますね。
実は熊本城の敷地内に、重要文化財は13件程存在しています。
単にお城一つが文化財と言うだけでなく、個所ごとに区分けして管理されているんですね。
建造当時のまま残っていた物で、先の地震により倒壊してしまった物は東十八間櫓や不開門等5件が該当すると言います。
それ以外にも石垣等に被害があった箇所を含めるとより多くの文化財が損傷を受けた事になりますが、これらを全て復興するとなると現代の技術を持ってしても長期間に渡ると思われます。
日本財団が30億円の復興支援金を決定
そんな中飛び込んで来たニュースとしては、日本財団が熊本城の復興費用として30億円の支援金の支出を決定したという物です。
同財団の笹川陽平会長の意見が下記になります。
「熊本城は熊本県民の誇りであり、日本の重要な文化財の一つだ。再建費用はどの程度拡大するか分からないが、ある程度の金額が明示されることで多くの方々に関心を持ってもらえれば」
引用出典元:http://www.sankei.com/
その他現在避難している被災者に対し、1世帯あたり20万円程の見舞金の分配も検討中との事です。
確かに熊本城は同地を代表するシンボルだと言えます。
被災した方々への対応や、交通網の整備など優先されるべき事は山ほどありますが、一刻も早く元の姿を拝める日が来ると良いですね。