イギリスの教授が発表した世界危険火山ランキング
イギリスはマンチェスター大学のアルバート・ザイルストラ教授がブログ上で発表した「世界の危険な火山ランキングtop10」に日本の山が二つランクインしました。
しかもその内の一つは1位に輝いてしまっています。
該当する火山と、本当に危険性が高いのか記述してみたいと思います。
100年以内に噴火の可能性が高い火山
まずこのランキングの内容に関しての選定基準はと言いますと、
- ここ100年以内に噴火の可能性が高い火山
- その威力が局地的破壊力のある物
と言う二点にフィーチャーしています。
気になるランキングは、
- 1位:硫黄島(東京都小笠原村)
- 2位:アポヤケ山(ニカラグア)
- 3位:フレグレイ平野(イタリア)
- 4位:阿蘇山(熊本県)
- 5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
- 6位:アグン山(インドネシア)
- 7位:カメルーン山(カメルーン)
- 8位:タール山(フィリピン)
- 9位:マヨン山(フィリピン)
- 10位:ケルート山(インドネシア)
となっております。
1位は東京都の硫黄島になっており、少し意外に思う人が多いかもしれません。
日本で一番大きい山である富士山が入っていない事も意外かもしれませんが、何故硫黄島が最も危険な火山なんでしょうか。
それは、硫黄島が元々火山の隆起によってできた島であり、知らなかったんですが火口警戒警報は発令されているようです。
島自体のマグマによる隆起は4年で1メートルと言う数値を出していて、太平洋戦争時の日本軍駐留時に比べるとなんと17メートルも高さが上がっているようです。
もし大規模な噴火が硫黄島で起きた際には高さ20メートルもの津波が日本列島に押し寄せると言う予想データも存在して居る様です。
カルデラが噴火した際の危険度
4位にランクインした熊本県の阿蘇山も、昨年9月に噴火をしました。
その際はニュースに映像が映し出されるなど衝撃を受けた人も多いと思います。
入山規制がかけられるなど緊張状態も続きましたが、現在では小康状態を保っています。
そもそもカルデラ地形の火山の噴火に関しては、危険度が高いと言われています。
それは通常の火山であれば噴火口がそこまで大きくならないのに比べ、カルデラの場合その地形全てが噴火口になる可能性が高いからです。
阿蘇山の規模で地下のマグマが一気に噴出する事は、壊滅的な被害をもたらすと言えるでしょう。
この点はかねてから指摘する学者も多く、富士山とは比較にならないほど危険と言う意見をテレビで見た記憶もあります。
噴火に伴って火山灰が東京まで届く可能性や、火砕流は九州全土を覆うとの見方もあります。
過去約6000年周期で起こっていた噴火がここ7300年程噴火を起こしていない事も加味すると、いつ大きな噴火があってもおかしくないと言えそうです。
地震と同じく事前にある程度予測する事は難しい噴火ですが、願わくば噴火しないでもらいたい所です。
参照:【悲報】「世界で最も危険な火山」1位に日本の火山が選出される!! 近未来、「カルデラ噴火」で日本壊滅か!?
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