29日に政府が発表した応急対策活動計画
首都圏の大地震の脅威が叫ばれて久しいですが、昨日政府が発表したとあるシュミレーションが話題になっています。
都心に努める30代会社員、彼が妻の元に無事帰れるかと言う内容の物ですね。
3月下旬の今頃を想定して、首都圏で震度7の地震が起きたと想定したものです。
埼玉県大宮から都内大手町に通勤している男性が、仕事を終えて会社を出た頃に地震が起こったと言うシュミレーションですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160330-00000064-san-soci
夫と妻両サイドの状況が把握できる
内容を見ると3.11の頃を彷彿とさせる物が多数出てきます。
都内では帰宅難民が多く出て、帰宅したのは翌日以降と言う方が多かったですが、この夫も結局数日東京駅付近で寝泊まりする羽目になります。
その頃妻は自宅で夫の安否を心配しつつ、震災の情報を仕入れる等の行動を見せていますがこちらサイドでは食料が尽きて行くと言う問題も出てきます。
夫の会社には備蓄品もあるが管理する上司がいないためにそこに留まれなかったり、スーパーへ向かった妻が、幹線道路も通行止めになっているのを目撃する等細かい描写が分かりやすく、イメージ出来るのが良い点だと思いました。
この様に仮想の人物像を設定する事を[ペルソナ]とも言いますが、夫側と妻側の両方の視点で震災時の想定される問題が浮き彫りになっているのはありそうで無かった物かなと思いました。
震災後4日目に夫は一時待機所から大宮に返る決意をします。
その際も「帰宅支援ステーション」で水をもらったりする描写がありますが、有事の際はこの辺りの行動を参考にする必要がありそうですね。
大地発生後数日は自治体の元で生活を
この分かりやすいシュミレーション自体大地震の際には、数日自治体の管理の元で生活しましょうと言う事が元になっています。
これは家庭で避難している際も同じ事で、食料等の救援物資は4日目以降に届けられる事が多いです。
以前東京都が発行した[東京防災]の中にも、家庭内備蓄に関する事は多く記述してあります。
有事の際は備えがあればそれだけ安心感も増し、窮地に追い込まれる可能性は低くなると言えるでしょう。
食料の他にも生理用品や乳児用のグッズ等もひとしきり蓄えがあると尚良いでしょう。
帰宅するのも困難、夫の帰りを待つ妻も等しく困難な事が多い事が伺えるこのシュミレーション。
果たして夫は妻と会う事が出来るんでしょうか。