安全に避難するためのポイント3つ

安全に避難するポイント

避難を安全に行うために前もって知っておきたい事

一口に避難と言ってもそれは様々な形態があります。
自宅で待機する在宅避難もあれば、急な行動を要する避難もありますね。

特に被害の大きい震災直後などは自分だけでなく沢山の人と行動を共にする場合も出てきます。
一刻を争うような急を要する事態の際、避難自体も安全に行う必要が有ると言う事を覚えておきましょう。

1,地下にいた時の避難の仕方

地下にいて震災に遭遇した場合は、考えられる弊害としてまず停電があります。
地上よりも地下の方が地震に関しては安全と言われていますが、人が多い地下街などで停電すると避難時に怪我をするケースも想定されます。

何といっても大事な事は慌てない事です。
命の危険が迫った状況では焦るのも分かりますが、迅速かつ安全に避難するためには冷静を保つようにしましょう。

地下の場合非常灯が60メートル毎に設置されています。
その非常灯を目指して地上に出る事が急務になりますが、停電していた場合壁伝いに移動する様にしましょう。

暗くても体のどこかが壁に接した状態で移動していれば迷う事も少ないです。
他の人と一緒に居た場合は、お互いが離れないように衣服を掴んでおくとか、声を掛け合いながら移動すると回避できます。

地上よりも閉塞感を感じる地下ですから、極力冷静を保つようにしましょう。

2,人ごみの中での安全に避難するためには

いわゆるパニック映画で見られる人々が大勢逃げているシーンを思い出して下さい。
震災時に大都市の市街地に居た場合は大多数の人が逃げ惑うので、結果的に危険が増すと思った方がよいです。

災害の規模や、仮にテロ攻撃等があった場合はその場所から一刻も早く離れる事が望ましいですが、我先にと群衆の中を走り回るのは更にパニックを引き起こす要因になります。

心理学的にも大多数の人がいる場所では最初に行動した人に無意識について行ってしまう傾向がありますが、やはり冷静になる事が一番ですね。

大勢の人が向かって行くのとは別の方向にも安全な場所があるかもしれません。
可能な限り思考を巡らせて考えてみましょう。

同時に、こう言った場所では噂や誤った情報がその場で拡散される傾向もあります。
どの情報が正しいのか吟味しつつ、いきなり走りだす等の行動は控え、周りの人にも配慮しつつ避難する事が安全に繫がります。

3,特殊な場所での避難

震災時に自分がどこに居るかと言うのは予測が出来ない事です。
上の二点は代表的な場所として自治体が発行している冊子等にも載っていますが、それ以外にも気を付けて避難するべき場所は多数存在します。

大きな河川の傍

例えば大きな河川の傍にいた場合は、地震の揺れによる津波が逆流してくる事も考慮しなければなりません。
津波は時間差でやってきますから、揺れが収まっても余裕を見せていては危険ですね。
津波は川を逆流して川下から川上に向かう事が多いので、安全なのは河川に対して直角の方向に逃げる事です。

海岸や海辺

他にも海辺の場合は一刻も早く高台や高層建築物に昇る様にしましょう。
ここで改めて津波の威力と恐ろしさを書く事は無いですが、現状より高い場所を目指して避難するようにしましょう。

又、ライフセイバーが居る場合はその方の指示に従うようにしましょう。

高層マンション

殆どのマンションでは、各階層の特定の部屋のベランダに避難用の梯子が用意されています。
下層で火事が起きてエレベーターも動かない場合や、非常階段付近で火が発生している場合はこの避難用非常梯子を使って避難する事になりますね。

その場合は、ベランダにでて隣の部屋の間仕切りを突き破って移動します。
元々この間仕切りは避難時には破る様に出来ているので、避難用梯子がある部屋のベランダまでたどり着いたらそれを伝って降りて行きましょう。

その際に、速やかに避難が出来る様に普段からベランダに大きな物を置いておくのは避けた方が良いです。
間仕切りを破ってもその先に何か置いてあって進めないとなると被害が拡大する恐れもあります。

有事の際を想定して、マンションに住んでいる方も自宅のベランダはすっきりさせておきましょう。

より安全に避難行動をするために

各状況下での安全に避難するためのポイントを三つ程挙げてみました。
共通して言えることは「慌てない」「冷静な判断をする」と言う事です。

大きな災害に見舞われると人は恐怖、焦り等の感情からいわゆるパニックに陥ります。
人が沢山いる場所でも、一人一人がパニックにならないように心がけて他人に配慮すれば結果的に安全度は高くなると言えるでしょう。

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