災害時の野菜不足~非常食も栄養バランスが大事~
野菜を食べたい…
災害時、備蓄や配給の食事では野菜不足によって栄養バランスが崩れ、体調不良に陥るケースがみられるそうです。
過去の災害では
阪神・淡路大震災の発生後、被災者が一番食べたかったものは何だったのでしょうか。
料理名を一つ答えてもらう調査を行い、回答を分類すると「野菜類」が34.4%で最多でした。
多いと思われがちな、魚類(20.5%)、米飯(17.3%)、肉類(10.5%)を上回ったそうです。
なぜ、野菜なのでしょうか。
それは、避難所で配られる配給食や備蓄食料に野菜が不足していたからです。
避難所入所後に約4割が便秘になり、その半数が食べ物のせいだといった調査結果もあります。
そこで神戸市は配給食に野菜ジュース、カット野菜を付け加えたそうです。
しかし、東日本大震災でも同様のことが起こってしまいました。
岩手県野田村役場では栄養士の聞き取り調査により、便秘・野菜や魚類の不足・口内炎・肌のトラブル・血圧の上昇・疲れ・食欲不振などの問題があることを知りました。
そこで便秘を訴えた人にサプリメントや野菜ジュースなどを配って対応した結果、便秘が減少したそうです。
災害時の野菜不足を防ぐには
野菜の1日摂取量目安は1日350gとされています。これは生野菜の分量で、かつ廃棄部分を除いた重量です。
普段から摂取が難しいと言われている野菜ですが、効率的に摂取するにはどのように備蓄をすれば良いのでしょうか。
備蓄に野菜ジュースを加えてみてはいかがでしょうか。
長期保存用の市販品では、1缶200ミリリットル前後で350gの野菜を使用した商品があります。
他にも、長期保存可能でレトルトパックになった野菜中心のカレーやスープなども販売されています。
スープなどはアルファ米を加えたりするとリゾット風になり、乾麺のパスタは下茹せずそのまま入れて加熱するとスープパスタになります。
災害時でも飽きずに美味しく食事を楽しむことが出来ます。
また、野菜サプリメントを備蓄するのも良いかもしれません。
タブレット状になっている商品が多く、簡単に摂取することができます。
軽い上、あまりかさばらないので、非常用持ち出し袋に追加するのも良いでしょう。
皆さん、ご自宅の備蓄に野菜の非常食はありましたか?
これを機に、普段の食生活だけでなく災害時の食生活も気にかけてみてはいかがでしょうか。
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